蜂蜜の個性をそのままに醸す京都蜂蜜酒醸造所
蜂蜜酒(ミード)とは
蜂蜜酒は、海外では「ミード(MEAD)」とも呼ばれ、ヨーロッパを中心に、海外では古くから親しまれている伝統的なお酒です。
蜂蜜のお酒というと、元々あるお酒に蜂蜜を混ぜ込んで作っていると思われている方も多いのですが、そうではありません。
蜂蜜酒(ミード)とは、はちみつに酵母と水を加え発酵させた、自然の恵みそのままの無着色の醸造酒で、蜂蜜の優しい甘さと、程よいアルコールのバランスが取れた味わいが特徴です。
ワインを作る際にブドウを使用しますが、そのブドウが丸ごと蜂蜜に置き換えたとイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
アルコール度数は10~16%で、食前や食後に飲みたい濃厚な極甘口のものから、食事とも合わせられるすっきりテイストまで様々な種類があり、使用するはちみつの種類や水、熟成期間や国によって味わいが異なる、知れば知るほど奥の深いお酒です。
また、一般的にワインや日本酒などの醸造酒は開栓後、酸化すると味や風味が落ちやすいため早く飲みきる必要がありますが、ミードは開栓後も冷蔵保存で1か月美味しく飲むことができるので、ゆっくり楽しんで頂けます。
使用する蜂蜜ごとに異なる味わい
蜂蜜は、蜜源となる花・採れる場所・採蜜時期によって味わいが異なります。原料となる蜂蜜が違えば醸造後のミードの味わいもそれぞれ個性ある味わいに。
ミードの元になった蜂蜜と一緒に飲み比べをしたり、ミードに追い蜂蜜をして親子飲みを楽しむのもおすすめ。
ハネムーン(Honeymoon)の語源となったお酒
ヨーロッパでは古くから親しまれ、新婚の夫婦は1か月間、蜂蜜酒を造ることで子宝に恵まれるという逸話があります。
このことから【蜂蜜の1か月】=ハネムーン(honeymoon)という言葉が生まれたと言われています。
人類が出会った最古のお酒
ミードの歴史はビールやワインよりも古く、一説によると1万年以上昔、喉が渇いた狩人がひっくり返っていた蜂の巣に溜まっている雨水を飲んだことが最初の出会いとされており、蜂の巣に溜まった水が自然発酵することで出来たお酒が人類で最初に出会った世界最古の酒「蜂蜜酒ミード」ではないかと言われています。
神々の飲み物ともいわれており、古代ギリシャでは神々のお酒として崇められ、ローマの英雄ジュリアス・シーザーや、クレオパトラも愛飲していたといわれています。
北欧の神話や逸話にも登場し、バイキングや中世騎士たちにも愛されていたようです。
最近ではハリー・ポッターやゲームにも登場しており、一度は飲んでみたいというファンも多くなってきています。
カクテルとして自分好みの飲み方も
蜂蜜の風味がしっかりと残るミードは、ストレートではより蜂蜜の風味を楽しむことができます。
お食事に合わせたり、ゴクゴク飲みたい時には、ロックやソーダ割にしてもおススメ。特にレモンとの相性は抜群でミード×レモン×ソーダはぜひ試して頂きたいです。
他にも、アイスにかけたり、フルーツを漬け込んでサングリアミードを楽しんでもGOOD。
また、肌寒い季節にはぜひホットミードもおすすめです。 古くからミードが飲まれているポーランドでは、「Grzaniec(グジャニエツ)」というシナモンやクローヴなどのスパイスを加え温めて飲む習慣があり、程よく効いたスパイスが身体の芯から温めてくれます。比較的あっさりタイプの国産ミードも、温かい紅茶やミルクに加えたり、温めたミードに生姜やオレンジなどを入れても◎
季節ごとにいろんなミードを楽しんで下さいね。
築約100年の京町家で、ハニーハンター市川拓三郎が全国の養蜂家から直接買い付けたオリジナルブレンドの国産蜂蜜を、蜂蜜の個性そのままに醸すミード専門の醸造所。
目指すのは「これが蜂蜜から造ったお酒だ」と世界に誇るジャパニーズミード。
京都蜂蜜酒醸造所ではミードの醸造をはじめ、「ミードってなに?」「どうやって楽しむの?」といったミードに関するワークショップ、できたてのミードを楽しめるイベントを定期的に開催します。
※2024 年 3 月 10 日グランドオープン。
関係者の方の見学ご希望は以下のメールアドレスへお問い合わせください
mead@kaneichi.kyoto
金市商店の蜂蜜酒が買えるお店一覧
- 京都府
蜂蜜専門店
ミールミィ三条本店
京都の中心地にある創業90年の蜂蜜専門店。蜂蜜酒を取り扱うパイオニアとして、海外産ミード、国産オリジナルミードなど幅広く取り扱う。三条本店ではカフェにてミードの飲み比べメニューを提供中。
オリジナル国産ミード(蜜月、赤蜜月、桜花、大地、恋紅、蜜栗)、ポーランドミード(ヤドヴィガ、ルベルスキなど)、カナダミード(メディエヴァルなど)